JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリワヤ) クォーターブローグ
ジャランのクォーターブローグ98409(last 11120)
日本の代理店主導で企画された、インドネシアの靴工房のブランド。
本格的な作りと素材でありながら抑えられた価格で、コストパフォーマンスに定評がある。
ラスト11120には色気がある…
5年ほど履き、現在も(主に雨用として)活躍中である。
まず、パッと見の印象に本格的な靴という雰囲気がある。
これは国産同価格帯よりも優れていると思う。
個人的にこのラスト11120の『見た目』が好きだ。
通常の倫理観でも何とか購入できる価格帯であるにも拘わらず、本格靴としての色気を放っている。
この見た目が好きで、この靴含めて3足所有したことがある。(現在手元に残っているのはこの靴だけ)
革質も決して悪くない。やや硬めだがハードに使用しても手入をすれば輝きを保ってくれる。
一方、履き心地は…
というと、正直僕には合わない。
まず、甲が低い。
そしてヒールカーブが深い。ものすごく靴擦れした。
履きならしにとても時間がかかったことが今となってはいい思い出だ。
現在は十分に馴染んで履き心地も普通になったが、正直そこまで頑張らなくても同じレベルの履き心地を得られる靴はいくらでもある。
あと、底材も良くないね。
レザーソールのモデルは週1使用で1年くらいでかなりすり減る。
一足は出し抜いが切れて剥がれてしまった。張り替えができるとはいえ、この点はコストパフォーマンス的にはマイナスだろう。
購入するならダイナイトのモデルをおススメする。
更に加えて、底材も関係しているかもしれないが、型崩れが激しい。
上の写真で伝わるかどうかわからないが、捻じれてつま先が浮き上がっている。
もちろん僕の履き方にも多分に問題があるのだろうが、他の靴比でも目立つので言及しておく。
総評
見た目に纏まっていることは他にない大きな強み。
プロパー価格勝負であれば、健闘することは確実。
セール時期になると、シェットランドフォックスやペルフェット、チーニー、ヤンコあたりが同価格帯まで下りてきてしまうので厳しいか。
しかしセールではベーシックなデザインが残ることも少ないので、これから揃える、という場合にはやはりありがたい存在だろう。
ぜひ頑張って残ってもらいたい。影の影から応援している。
個人的には11120しか履いたことがないので、Edwardは気になっている。
FIT、サイズ感
実寸足長25㎝、足囲24.5㎝で6/を履いている。
靴下はドレスソックス前提でタイトフィット。
甲が低く、履きならしに時間を要するが、7では大きい。
甲が高めと自覚しているならばこのラストはあまり合わないと思う。
(でも3足も買った。)
経年変化
沈み込みは大きい。
羽根は1㎝くらい閉じたのではないだろうか…。
ここの靴は『ハンド~製法で作成された…』と紹介されていることがあるが、沈み込みについては単純にグッドイヤーだと考えればいい。
ハンドソーンが沈み込みが少ない製法なだけに混乱しがちだが、それとは異なる製法である。
(え?そんなの混同しないって?まあ世の中僕と同じような人がいるかもしれないから…)
皺は細かい皺が浅く入っており、革質の良さを感じさせる。