PAOLO PAPINI(パオロ パピーニ)の靴
折角手入れをしたので、今回はクリームではなく靴について書きたい。
この茶色の内羽根クォーターブローグだ。
パオロ パピーニの内羽根クォーターブローグ
『PAOLO PAPINI』とインソックに記載があるので、そういうブランドの靴だとなんとなく認識していた。(今は掠れて読めない。)
伊勢丹で購入したが、伊勢丹以外で見かけたこともないので、伊勢丹のオリジナルブランドか何かかと思う。
で、今は伊勢丹ですら見かけなくなった。
つまり現在は恐らくブランドが存続しておらず、この靴を紹介したところで情報としての価値は皆無だ。
誰も調べようと思わないのだから。
前回の靴クリーム比較の実験台となってくれた靴。
マッケイ製法で軽い履き心地。
実際、ビジネス普段履きにはこれくらいの靴が最適だと感じさせる。
この靴を履く度にこれ以上の投資は自己満足でしかないことを突き付けられる気分になる。
因みにイタリア製で価格は2万円程度だったと思う。
現在なら『J.A.RAMIS』とかいいんじゃないだろうか。
手に取った感じでは。持ってないけど。
なんか名前が農協を連想させるけどね。
って、これも伊勢丹が企画したブランドなのかな?
スペルを確認するためにググったらそんな情報が出てきた。
もしかして、JAラミスに切り替わってパオロパピーニがなくなったのだろうか。
アッパーは柔らかく、しなやか。
ラストに雰囲気があり、パッと見は値段以上ではないだろうか。
しかしきちんとコスト削減が表れている個所もある。
底材だ。
ヒールリフトも含めて消耗が著しく激しい。
ヒールリフトは購入後数か月で交換を余儀なくされた。
ソールはオリジナルのラバーソールだが摩耗が激しく、初めてラバーにラバーを貼った。
そんなことができることをこの靴で初めて知ったわ。
イタリアラスト(木型)
この靴の気に入っている点に甲高であることが挙げられる。
これはイタリア木型に共通する特徴でもある。(はず)
二の甲の立ち上がり角度が鋭いのだ。
このブログでは横からの写真を載せているので、見比べてみてもらえれば分かると思う。
甲高と自覚されている方は意外にイタリアメーカーのものがあうかもしれませんよ。
キレイに羽根が閉じて、それでいて緩いわけではないという、やはりイギリス的ラストとは違うという感覚がはっきりと得られる。
フィット、サイズ感
本当に無用な情報になるが、
実寸足長25㎝、足囲24.5㎝でサイズ38を履いている。
ユーロサイズ40が平均的に25㎝に換算されることが多い中、かなり大き目な作りであることが伺える。
特にタイトフィットというわけですらない。
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