クロケットのコードバン
Crockett&Jones ONSLOW SHELL CORDVAN
クロケットのUチップ、オンスロウ、シェルコードバン製。
コードバンといえばオールデンが代名詞だが、こちらはクロケット製。
そしてクロケットのUチップといえモールトンが代名詞だが、こちらはダブルソールでよりカントリーなモデル。
ということでかなり存在としては中途半端というか、光があたり辛いモデルということになる。
クロケットは割とホーウィンのコードバンを使っていて(おそらく英国メーカーでは一番ではないだろうか)、その辺の店でも目にする機会が多い。
たぶんオールデンをリスペクトしているんだと思う。
社長同士交流があるようだし。(それか売れ線に敏感なだけか)
作りはオールデンより当たり前のように良く、そつがないという表現がぴったり。
店頭で比べるだけでも驚くよね。
その大味さがオールデンの魅力と言えるのかもしれないが。
クロケットはレギュラーラインとハンドグレードがあるが、こういうカントリーなモデルはレギュラーラインの中でも丁寧に作られている印象。
丁寧には作られているのだが、よりカントリー色が強く、ガシガシ履きたくなる雰囲気も併せ持っている。
<このアングルで見ると丁寧さ(オールデン比)が伝わるだろうか…>
まあ何ていうか、あえて選ぶ靴じゃない…ってのはあると思う。
ただ、何かの因果で手元に来たときには十分魅了してくれる。
FIT、サイズ感
ラストはカントリーモデルに採用される325。
実寸足長25㎝、足囲24.5で7Eを履いている。
カジュアルソックスでよいフィット感。
ドレスソックスでもぎりぎり大丈夫。
ラスト325は幅広に作られているらしいが、コードバンということもあり、更に通常のハーフサイズアップで履いている。
カーフなら6ハーフを選択するだろう。
個人的にコードバンはタイト目に履くとあの独特の皺感がほとんど出ないので、ちょっとゆとりを持って履いた方がいいように思う。
経年変化
3年ほど経つが、沈み込みはあまりない印象だ。
サイズ感は購入後ほとんど変わっていないように感じる。
コードバンであることも影響しているかもしれない。
一般的にコードバンは牛革ほど伸びないといわれているが、この靴に関しては同意できる。
バーガンディだが、赤の方向に色抜けしている。