チーニーの内羽根フルブローグ
CHEANEY ARTHUR III
内羽根フルブローグというデザイン
個人的に好きな靴のデザインを挙げろと言われれば、Uチップとこの内羽根フルブローグを挙げる。
(これまでの人生でそんな質問されたことはないけれど)
なんかね、好きだ。
ビジネス使いでの汎用性は高い。スーツに合わせたって大丈夫だよ。
でも一般的には多少ニッチかもしれないね。
フルブローグはカントリーな意匠なので、通常は外羽根だから。
でも、このシュッとしたブローグがなんか好きなんだ。
このデザインで最も有名なものはチャーチのチェットウィンドだと思う。
欲しいけど、ビジネス使いがメインになるには値が張りすぎるんだよな。
これがオフの靴なら行ってしまう気がするんだけど…
内羽根をオフで履くほどの懐の深さが僕にはなくてね…
CHEANY
そういう観点ではこのチーニーの立ち位置はビジネスにピッタリだ。
もともとチャーチの弟分的なブランド(ロレックスに対するチュードルみたいな?)で、チャーチが買収された後、チャーチの創業一家に買い取られたらしい。
近年セレクトショップ等でまた目にする機会が増えてきた印象。
ブランド立ち位置としてはサージェントやグレンソンと同じくらい?
まあただ、歴史がある割に伝統的なモデル展開をしておらず、有名なモデルみたなものはない。
そのあたりでブランド価値を下げている感は否めず、実用靴ブランドだろう。
しっかり英国製の割に(まだ)良心的な価格帯で展開している。
セールにかかりやすく、セールで購入できると個人的にビジネスにとても使いやすい価格帯となる。
作りは丁寧で、安心して見てられる。
革質はモデルごとにバラツキがあり、この靴は左右で皺の入り方が大きく違う。
左足は革質の良さを感じさせる柔らかな皺?が入っているが、右は皺と皺の間が浮き上がるような大ぶりの皺が入っている。(TOP画像参照)
まあ、価格帯的にこういうリスクを完全に排除することはできないだろう。
仕事に使う靴については個人的に細かい部分まで気にならないのでOKだ。
FIT、サイズ感
この靴のラストはlast125。
実寸足長25㎝、足囲24.5㎝で6/Fを履いている。
チャーチやチーニーはwidthFが標準だ。
羽根は閉じ気味なので、クロケット等の同サイズと比較すると若干大き目な印象。
(閉じきっている訳ではないので問題ないフィット感)
沈み込みはある。
多少見越して羽根の開きは考えた方がよい。