thekanの靴ブログ

最近開き直って『靴』ブログに名前変えました。

クロムエクセルのBERWICK(バーウィック)

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天気が不安な日に非常に重宝している靴。

BERWICK CHROMEXCEL ダブルモンク

バーウィック製、HORWEEN(ホーウィン)社の看板製品であるクロムエクセルレザーを使用したダブルモンク。

ユニバーサルランゲージがバーウィックに別注したもの。

同時展開で外羽根フルブローグとUチップがあった。

何というか、まんまパラブーツのウィリアムで、ちょっと節操がない感じ。

(Uチップはまんまシャンボードだった…)

しかし、安価でそれなりの靴を作るバーウィックにクロムエクセルを用いた別注を掛ける、という目の付け所は非常にシャープ(古い)。

きっと靴が好きな人が企画したんだろう。

このクオリティで、ウィリアムの半額以下の価格で実現させられるのだから、手放しで称賛するしかない。

パラブーツのブームと値上がりラッシュのタイミングを上手く突いた。

デザインはちょっと節操がないが…(全く手放しではないね)

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きちんとノルウィージャンウェルト製法も再現。

バーウィックの技術の高さが伺える。

アッパーのクロムエクセルと相まって、悪天候に対する強さも決してコスプレではない。

実際天気の怪しい日に大活躍中だ。

大雨に降られても、翌日には何事もなかったかのようにいつもの状態を保つ。

(降られた直後はぶくぶくとした膨らみができたりしてとても気持ち悪い)

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ここまで模しながら、ソールはリッジウェイではなく、コマンド風のオリジナル。

自社製のほうがコストが抑えらえるからなのか?

出し抜いも割と細かくて、しっかり作られているな、という印象。

レザーソールにハーフラバー的な見た目だが、実際はラバーソールに踏まず部分のレザーをはめ込んでいる作りだ。

何かよく分からないこだわりが垣間見えて微笑ましい。

 

 

汎用性が高く、完全な休日カジュアルからジャケパンまでカバー可能。

スーツでは履かない。

本当の大雨のときは専用の合皮靴を履くが、曇り~本降りくらいまでをカバーしてくれる頼もしいやつ。

因みに履き心地はむっちゃいい。

スニーカー感覚の履き心地まで再現するってのはどういうからくりなんだろうか…

 

BERWICK1707

スペインのメーカーで普及価格帯の商品を展開する。

スペインは製靴業が盛んで、カジュアルならカンペール、ドレスならヤンコやカルミナ、メルミンなどすぐ思いつくものだけでも結構なブランドがある。

バーウィックは2万~3万円台で国内でも入手可能だが、代理店が付いていないからなのか、とにかく売っている場所が少ない。

現実的な入手先は大丸になろうかと思う。

あとはこのユニバーサルランゲージ。定期的に別注しているようだ。

普及価格帯ではあるが、製靴技術は信頼できる。

弱点はアッパーの革質で、かなり固く、一見して「これは雑な皺が入りそうだな」という印象を持つ。

その点でこの別注はホーウィンのクロムエクセルを使用することでその弱点を克服しており、価格に対しメリット先行の製品となっている。

しかし通常ラインの製品でも正直アンダー3万円帯では最もおすすめできる。

ジャランより総合的なクオリティは高いと個人的には見ている。

代理店が付いていない現状は入手先は限られるが価格面では嬉しい状況だ。

 

※ブランド名に1707という年号が入っているが、1707年創業ではない。
 これはちょっと卑怯で笑ってしまうよね。

 

FIT、サイズ感

実寸足長25㎝、足囲24.5㎝でサイズは6を履いている。

このモデルのラスト(184ラスト?)はバーウィックの中でもぼってりしているらしいが、通常ラインの製品もUKサイズよりハーフ大きいサイズ感であることに変わりない。

しかしイギリス製品ともイタリア製品ともラストの特徴が違うような印象を受けるので、通販でのギャンブル度は高いブランドだろう。