J.M.WESTON 180 シグネーチャーローファー
ハンターグリーンのウェストン180
靴の普遍的な美しさを体現する一足。
語りつくされているから、今さら僕が改めて伝えられることもない気がする。
どこかのアウトレットでこの靴のタンが一足だけ5万円で売られていて、そのときはじめて靴が美しいと感じた。
それまで靴に2万以上かけるなんて頭がなかったにもかかわらず、衝動買いしそうになった。(でもしなかった。)
そこから靴に対して意識を持つようになり、現在に至る。
僕にとってはウェストン180はそういうきっかけになった意義深い靴だ。
ライニングとのコントラストが美しいが、ハンターグリーンにたまに黒の靴クリームを入れている。
そうすることで遠目には黒く見え、より汎用性が高まる感じがして気に入っている。
LAST、木型
専用last41。
発売が1932年で、そのときから木型は変わってないらしい。
そう考えると時代も違う、かつルーツの大陸も違う人間に適しているとは考えにくい。
しかし、豊富なサイズ展開からその問題点を感じさせにくい状況である。
踵が大きいのは確かだ。
FITTING、サイズ感
これは自分の主観なので話半分に読んでもらいたい。
このブログ全般に言えることではあるが、180のフィッティングはかなり世間的にセンシティブな問題に見受けられるので重ねて記載させてもらう。
10人いれば10人なりのフィッティング解釈がある。(言い過ぎ)
せめて5年程度は履かないと、理想を言えば更に3足くらい履いて初めてサイジングについて語る資格があるようにも思う。
が、ここはそんな常識人的良識を振り払って踏み込みたい。
以前300のときにも書いたが、『甲と踵の距離』が肝だと感じる。
踵が大きいので、この距離が適切でないと踵が浮いてしまう。
レングス上げウィズ下げで横幅で無理やり止めたしても、その部分は馴染んでしまうため将来的には緩くなってしまう危険性が高い。
甲の抑えで踵を固定できるサイズが適正レングスだ。
レングスが決まれば、あとは横幅を適度な圧迫があるサイズを選択すればいい。
適正サイズがいわゆるウエストンフィッティングとなるかどうかは個々人の足による。
サイズが豊富だと言っても4mm展開ではあるので、その4mmの間できつく感じる人もいれば、快適に感じる人もいるだろう。
快適に感じたからといってウィズを下げたサイズが履けるとは限らない。
こんな感じ。
経年変化
沈み込みはほとんどない。ウェストンはコルクが少ないようだ。
甲回りのホールドもかなりがっちりしているように感じる。
ここが緩くなって前滑りするような印象は受けない。
しつこく重ねるがあくまでご参考までに。
あなたの180ライフが良いものになりますように…