江戸屋の靴ブラシ(花馬毛)
江戸屋靴ブラシ ホコリ落とし用(花馬毛)
今日は靴の手入れ用品の紹介だ。
靴が好きな方であれば一度は耳に(目に)したことがある、江戸屋さんの靴ブラシ。
これはほこり落とし用として売られている馬毛ブラシだ。
僕は靴の手入れでは乾拭き、乾ブラシに最も力を入れたいと思っている。
靴クリームを入れすぎる、いわゆる過保護な状態は良くないと考えているので、そうなると僕の心が欲するほどには靴の手入れをする機会に恵まれない。
そこで乾拭き・乾ブラシだ。
心を落ち着かせたいときには、サッサッ、シュッシュッ、サッサッ、シュッシュッ、サッサッ、シュッシュッとやるのだ。
これならいくらやっても罪悪感に捕らわれることはない。
それどころか、ホコリを落とし、ツヤも出し、革の油分を活性化させるというメリットもあり、僕の心にも靴にも良いことしかないという素晴らしい行為だ。
……ということで最も乾ブラシに適した馬毛ブラシには惜しみなく費用を投入した。
その結果手に入れたのが、この江戸屋さんのブラシということになる。
江戸屋の人気ブラシは?
おそらくこの花馬毛のブラシは江戸屋さんで最も売れ筋のものではないように思われる。
最初に売り切れるのは山羊毛ブラシで、その次が豚毛ブラシのように見受けられるのだ。(在庫数の関係もあるだろうが)
ブログ等で拝読させていただくのも、その二つが多いように思う。
山羊毛ブラシは手植えのものが他に存在せず?、非常に人気のようだ。
豚毛ブラシは他のものと比較して使用感が優れているようだ。また、植え方に工夫があり、長く使えるらしい。
しかし購入ブラシは花馬毛
翻ってこの花馬毛ブラシは具体的に何が優れているのか情報がない。笑
しかし…
山羊毛ブラシは固形ワックスを使用する場合に最も力を発揮しそうなので、現在の僕には手にあまりそうだ。
加えて、日々のブラッシングではどちらかというと革へ適度な刺激を与えられてマッサージ効果のあるイメージのものが欲しいので、それだと山羊はあまり向かない印象だ。
豚毛ブラシはクリームの色ごとに揃えなければいけないので、なかなか素人が高級なものに手を出すのは難しい。
それに先に述べたように僕がクリームを使用する機会は多くはないので、活躍する機会が限られてしまう。
そして決め手は乾ブラシへのモチベーションアップだ。
使用感
この小判型という形は非常に使いやすい。
幅があるため適度に手が開き、指が毛の部分にかかることが少ない。
指が毛の部分にかかると、爪が靴に当たってしまう場合があり、個人的にはそれは避けたいと考えている。
毛の抜けは全くない。
また、毛の密度も高く、少ないブラッシング回数で仕上がる(仕上がってしまう…?)印象を受ける。
費用対効果をどう考えるか
先日のブログで高級靴のコストパフォーマンスについて論じることをナンセンスだと書いたところだが、このブラシについても同様だろう。
現在の価格は、ふ~む、と考えさせられるものが確かにあるが、非効率的な方法で作られている以上、やはりコストパフォーマンスで論じられる範疇からは外れている。
一本1,000円のブラシでも(時間の長短はあれど)得られる効果に違いがあるとは感じない。
長持ち、という点でも他の手持ちで10年物の馬毛ブラシはあるし、特に毛が開いて使えないという状態ではないしね。
やはり素人でこのブラシに手を出すのは、ブラシが好きだから、ということに帰結するのではないだろうか。
長年連れ添っていくにふさわしい風格があることは確かだ。
(まあでも値上げ前の価格くらいがバランスが取れていたようには思うね!)