コロニル 1909シュプリーム VS サフィール クレム1925
手元にこの2種類の高級ラインの無色クリームがあったので、茶靴の手入れで使ってみた。
さあ、一体どれほどの違いがあるのだろうか。
Collonil 1909 SUPREME CRÈME DE LUXE VS Saphir Noir CREME1925
高級靴クリームとして挙げられることが多い、両者。
主だった用途としては若干異なるフィールドにあるようにも思えるが、ここは単純に靴クリームとして使用した場合に、どのような違いが確認できるのか、という観点で比較してみたい。
本題に入る前に名称が長すぎるので略した方を考えるが…
メーカー名がそれぞれコロニルとサフィール。
ライン名が1909とノワール。
製品名がシュプリームクリームデラックスとクレム1925。
という理解。
以下、シュプとクレムで略していきたい。
価格
ではまず、前提となる価格から。(価格は税抜定価)
シュプ:100mlで2800円/1mlあたり28円
クレム:75mlで2000円/1mlあたり26.7円
差はないね。
なんか靴クリームは面白いくらい各社の価格設定が似ている。
輸入品も国産品も同じ傾向であることが不思議。
輸入品は輸入コストがスケールメリットで打ち消されている、とも考えられるが…
使用感
使ってみた感じはどんなものか。
シュプ:さらっとしていて驚くほど浸透が早い。
正直ブラシで伸ばしている暇はないと感じる。
クレム:通常の乳化性クリームよりねっとりしている。
油分主体で、かつ浸透力もあるため、
ペネトレイトブラシ等で素早く塗り広げないと、シミになる。
使用感はかなり異なるね。
靴の手入れでの比較
では本題。
前回手入れから時間が経っており、既に輝きがほとんど失われていた。
だから、デリケートクリームで拭いただけ。
モウブレイのデリケートクリームはかなり古いクリームを除去できる気がする。
(布に付着したクリームを見る限り)
でもモウブレイデリケートクリームが汚れ落としに向いているなんていう情報はどこにもない。
デリケートクリームではコロニルのものが汚れ落とし用途が明記されているが、モウブレイのほうがクリームはよく落ちている。(確信)
はい。磨きました。
右足(向かって左)がシュプ、左足(向かって右)がクレム。
シュプは布で塗布、布で乾拭き。
クレムはペネトレイトで塗布、豚毛ブラシでブラッシング、布で乾拭き。
さあ、如何ですか!?
…
…
…想像以上に違いが分からない。
(あれ?手入れ前とは違うよね?よね?)
これまでの経験上、室内では違いが分からなくても、自然光の元では分かることがあったので、外でパシャリ。
双方とも落ち着いたいい光り方ではないだろうか。
しかしやはり違いを感じられないので寄ってみる…
↑シュプ…
↑クレム…
↑シュプ…
↑クレム…
さあ、さっぱり違いが分からない。
驚くほど分からない。
アクが強いと考えていたクレムと比較してこんなさっぱりタイプのシュプが仕上がりの雰囲気に差がないとは…
シュプは意外と光る、ということは言えるだろうか。
結論:違いは使用感!
ということで使用感の差が全て、という今回の比較となりました。
ご存知の通り素材もかなり違うが、それぞれの効能に全く知見がないため触れないでおく。
因みに、これから靴磨きを始めるって方にはシュプを勧めるかもしれない。
何故ならブラシが不要だから。
Tシャツの切れ端だけで手入れを完結させることができるので初期投資が少なくて済む。
一方、僕みたいな靴磨きが趣味になっている人間には向かない。
味気なさすぎるのだ。
ブラシをかける貴重な機会を奪われている気分になる(病気)
最後に引いてパシャリ。
嗚呼、全く違いがない。
少なくとも無色に関してはこんなもんでした。
※しばらく履いた後の比較をアップしました。
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