thekanの靴ブログ

最近開き直って『靴』ブログに名前変えました。

クロムエクセルの手入れ

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前回クロムエクセルを使用した靴を紹介したが、今回はその続きでクロムエクセルについての所感や手入れ方法を書いていきたい。

 『HORWEEN(ホーウィン)Chromexcel』

アメリカのタンナー、ホーウィン社が手掛けるオイルドレザー。

柔らかく傷つきやすいが、丈夫で復元力が高い。

ブラッシングするだけでほとんどの傷は消える。

独自の伝統的な手法で仕上げられており、それが独特の質感を生み出している。

…ざっと纏めるとこんな感じの革だと思う。

詳しい情報は巷に溢れているので、ググってください。

 

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結構ね、雑な皺が入る革だね。

で、柔らかいから甲全体にウネリが出て、お世辞にも上品な雰囲気とは言えない。

でもそれは当然で、そもそもがワークブーツ等ハードな使用を前提としている革だからね。

キレイ目な雰囲気とは真逆の存在なのだ。

新品時はこれが意外にドレスな雰囲気を醸し出していて、店頭で惑わされることもしばしば。(僕だけか)

あとね、ホコリが付きやすい。

ベタベタしているからね。

 

柔らかく、足の形に馴染むのは早いと思う。

これは履き心地の良さに繋がる、クロムエクセルのメリットだ。

メリットと言えば、雨に強いことを忘れていた。

毎日天気予報とのにらめっこから一日が始まる我々靴好きにとって、こんなに楽な素材はない。

纏まった雨でも構わず使用しているが、中に浸透してくる経験はない。

 

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クロムエクセルの手入れ、メンテナンス

基本的にはメンテナンスフリーな革。

乾ブラシだけで普段のメンテナンスは十分だろう。

傷を隠したいときは強めにブラッシングできる豚毛を使用するといい。

若干乾いてきたかな…という気がしたときには、写真のようなザ・無難なクリームたちを使用すればよい。

 

個人的にはミンクオイル等は過度な注油になり型崩れしそうなので使用しない。

固形ワックスのみでの手入れ方法も見るが、皺部の様子を見るに通常の牛革同様クラックに繋がりそうでこれも避けている。

乳化性クリームでの手入れでいいだろう。

 

因みに僕は無色クリームであれば普通の乳化性クリームよりアニリンカーフクリームを好む。

無色クリームは表面(特に皺部分)が白んでしまうことが最大の難点だが、アニリンカーフクリームはそれが抑えられる(気がする)。

余談だが、クレム無色はそれが顕著なため、個人的には好きではない。