VS カビ奮闘記
季節外れであることは間違いないが、僕が過去にカビと地味な、しかし熱い戦いを繰り広げた記録を書いていきたい。
発生場所はインソール
あれは数年前の夏だった。
ある靴の両足インソールに緑色の大きめの斑点のようなカビが発生した。
因みに靴にカビが生えたのは2度目だった。
1度目はアッパー全体に白カビが発生した。それはそれはひどく。
そのときはそれほど靴に魅了されていなかった時期だったので、あっさりと放棄した。
で、2度目の靴は雨用として重宝していた靴だったので、何とか除去したかった。
発生理由
発生したのは雨用の靴。
アッパーは手入れできていたが、内部の乾燥が不十分だったのだろう。
やはり特に雨に降られた靴は風通しのよい場所や乾燥した場所で保管する必要がある。
雨の日の玄関はじめじめしているからね。特に夏場は注意だ。
初戦
コロンブスのカビ用ミストを噴射して布で拭いた。
これは予防効果もあるらしいしね。
お!?あっさりキレイになるじゃないか…
さすが専門用品、という除去能力を見せてくれた。
しかし、これが長きにわたる戦いの始まりだったとは…
なお、モウブレイのモールドクリーナーもカビ対策で有名だが、コロンブスの方が若干安価だった。
説明を読んでも効能の違いが分からなかったので、じゃあコロンブスでいいか、と。
余談だが、シューケア用品は大体説明を読んでも違いが分からないよね。
再発に次ぐ再発
カビ取りミストで拭くと一旦スグに綺麗になるのだが、しばらくするとまた発生している。
履く前に確認するとカビが生えているので、それを除去して履く。
で、また次履くときに見るとカビが生えている。
また除去して履くが、次履くときにはまた生えている。
まるでゾンビだ。カビゾンビ。
倒しても倒しても復活する様は胞子界のプリンスの異名に恥じないものだ。
そうなのだ。カビは表面上綺麗に見えても、完全に取り除くことは難しい。
これは多くの人が苦労していることなのだ。
カビキラーならいけるだろうか…いや、しかし革だしな…、でもインソールだしやってしまえ…等と考えながら僕がすがったのはこちら。
紫外線照射機
商品名で書くと『J-Force 靴脱臭用 小型紫外線除菌器』。
単4乾電池4本で紫外線を照射する。
確実な作用(目で見て分かるの)は紫色に光ることだけである。
しかし、これを履いた後に投入して3回ほどすると、あれだけ苦しめられていた再発が止まった。それから何年も特に予防もしていないが再発していない。
…いや、分かっている。要因はこの器具とは限らない。カビ取りミストを繰り返し使用していた効果が発揮された可能性もある。カビがこの靴に飽きた可能性もある。
この器具がカビ対策として実際使用された情報を目にしたこともないし。
あくまで僕の目から見た事象として、このよくわからない器具を使用し始めてからあの長い戦いが終焉を迎えたということだ。
後記
と、まあつらつらとカビ除去について書き綴ったが、カビは靴の天敵と言えることは間違いない。
カビは靴の様々な箇所で発生し、アッパーやアウトソールが被害に遭うことも多い。
その中でやはりケア行き届きにくく、湿気がたまりやすいのはインソールだろう。
発生後の対処も難しいため、十分な注意を払うことをお勧めする。
つま先内側に溜まった靴下カスも定期的に取り除いてね。